グレートクローズドラゴンの真価と中古相場|通常版との違いを徹底検証
2017年から2018年にかけて放映され、平成仮面ライダーシリーズ屈指の緻密な伏線回収と熱い人間ドラマで今なお絶大な支持を集める『仮面ライダービルド』。その劇中において、主人公・桐生戦兎の最高の相棒である万丈龍我(演:赤楚衛二)が絶望の淵から這い上がった象徴として、ファンの脳裏に強烈なインパクトを残した変身ガジェットが「グレートクローズドラゴン」です。
当時プレミアムバンダイ限定で受注販売された本アイテムは、放映終了から年月が経過した2026年現在においても、中古トイ市場やフリマアプリで根強いプレミア価格を維持し続けています。通常版のクローズドラゴンと何が異なるのか、なぜこれほどまでにコレクターを惹きつけてやまないのか。劇中の誕生経緯から、ビルドドライバー連動のギミック詳細、収録音声、最新の中古相場や再販状況に至るまで、徹底的に深掘りして解説します。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 要点1:劇中第37話の劇的な復活劇で誕生し、万丈龍我のエボルト遺伝子覚醒と人間としての誇りを象徴する最重要キーアイテム。
- 要点2:通常版から一変したメタリックレッド基調のデザインに加え、若本規夫氏による新規変身音と万丈龍我(赤楚衛二氏)の劇中名セリフを20種以上新規収録。
- 要点3:プレミアムバンダイ限定品のため一般再販はなく、2026年現在も定価の2〜3倍近い相場で高止まりを続けるコレクターズアイテム。
【劇中誕生の軌跡】第37話の熱狂|万丈龍我が「グレート」へ覚醒した理由
東映の公式アーカイブ資料や当時の制作陣のインタビューによると、グレートクローズドラゴンが登場した第37話「究極のフェーズ」は、物語全体のターニングポイントとなる極めて重要なエピソードでした。宿敵エボルトによって身体を乗っ取られ、「仮面ライダーエボル ドラゴンフォーム」の依代(よりしろ)にされていた万丈龍我。桐生戦兎の決死の作戦によって万丈の肉体は取り戻されたものの、エボルトの遺伝子を抜かれたことで彼のハザードレベルは急激に低下し、もはや仮面ライダーへ変身する資格そのものを失っていました。
しかし、戦兎を救うため、そして「誰も愛さず、地球を滅ぼそうとするエボルト」を否定するために立ち上がった万丈の熱いパッションが、体内に微かに残存していた未知の力を呼び覚まします。手にした「ドラゴンエボルボトル」が万丈の意志に呼応して「グレートドラゴンエボルボトル」へと奇跡の再変質を遂げ、それと連動してクローズドラゴンも「グレートクローズドラゴン」へと進化を遂げたのです。
東映公式サイトの『仮面ライダー図鑑』にも記載されている通り、この進化によって各部に浸透した特殊成分が運動機能の向上や装甲の強化、外見の配色変化をもたらしました。変身能力を奪われ一度は「ただの人間」に戻りかけた男が、自らの魂で限界を突破して手に入れた変身形態「仮面ライダーグレートクローズ」。その起点となったガジェットだからこそ、ファンにとって単なるパワーアップアイテム以上の情緒的価値が宿っています。

通常版と何が違う?DXグレートクローズドラゴンの仕様と決定的な進化
プレミアムバンダイ限定で発売された「DXグレートクローズドラゴン」は、店頭一般販売された初期の「DXクローズドラゴン」の単なるリカラー(成形色変更)商品にとどまらない、ファン垂涎のアップグレードが施されていました。
もっとも分かりやすい変化は、その攻撃的かつスタイリッシュな外観です。通常版が鮮やかなブルーとシルバーを基調としていたのに対し、グレート版は深みのあるメタリックブラック、鮮烈なメタリックレッド、そしてゴールドのアクセントカラーで統一。エボルトの禍々しさを内包しつつも、万丈の滾る情熱を想起させるカラーリングへと劇的な変貌を遂げています。
さらに玩具としての最大の差別化ポイントは、「万丈龍我のキャストボイスが本体に内蔵されている点」です。通常版DXクローズドラゴンはメカ音・咆哮音のみの仕様でしたが、DXグレートクローズドラゴンには変身前の掛け声や劇中の魂の叫びが豊富にプログラミングされました。これによって「なりきり玩具」としての没入感が飛躍的に向上しています。
| 比較項目 | DXグレートクローズドラゴン | 通常版 DXクローズドラゴン | 編集部の見解・評価 |
|---|---|---|---|
| 販売ルート・定価 | プレミアムバンダイ限定 3,240円(税込・当時) | 一般店頭販売 3,080円(税込) | 受注生産ゆえに入手難易度が高く、現在の希少価値に直結。 |
| 本体カラー | ブラック×メタリックレッド×ゴールド | ライトブルー×シルバー×ゴールド | 重厚感とダークヒーロー的な凄みが増したハイエンドな質感。 |
| 付属フルボトル | グレートドラゴンエボルボトル | ドラゴンフルボトル | キャップ部分がエボルボトル特有のゴールドレバー仕様に変化。 |
| キャスト音声 | 万丈龍我の劇中セリフを多数収録 | なし(効果音・咆哮音のみ) | 決定的な差別化要素。セリフ連動の有無で満足度が段違い。 |
| システム音声CV | 若本規夫 氏(エボル系ボイス) | 小林克也 氏(ビルド系ボイス) | エボルトの力を取り込んだ出自が音声面でも忠実に再現。 |
ビルドドライバー連動ギミックと収録セリフ一覧の徹底解剖
DXグレートクローズドラゴンの真骨頂は、別売りの「変身ベルト DXビルドドライバー」とのシームレスな連動ギミックにあります。玩具としてのプレイスルー手順を追うだけでも、当時の劇中の興奮が鮮やかに蘇ります。
まず、付属のグレートドラゴンエボルボトルをグレートクローズドラゴンの背面に装填。この時点で「覚醒!グレートクローズドラゴン!」という若本規夫氏による威厳に満ちた覚醒音声が響き渡ります。続いて頭部と尾を折りたたんでガジェットモードへと変形させ、ビルドドライバーのスロット(右側スロットを占有)にセットします。
ベルトのレバーを回転させることで、おなじみのギア回転音とともに以下の専用変身音が発動します。
「Wake up CROSS-Z! Get GREAT DRAGON! Yeah!」
通常のビルドドライバーの軽快なラップ調アナウンス(小林克也氏)とは打って変わり、エボルドライバーを彷彿とさせる若本氏の重厚なシャウトが鳴り響く仕様は、システムをハッキングして生まれた変身形態ならではの圧倒的な特別感を演出しています。
ファンを唸らせた収録セリフの全貌
本体上部のボタンを押すことで、万丈龍我の魂のセリフが順番に再生されます。単独でのセリフ再生はもちろん、変身シークエンスの直前にセリフを鳴らしてからドライバーへ装填することで、劇中の変身シーンを完全再現できる設計になっています。
収録されている主なセリフは以下の通りです:
- 「今の俺は…負ける気がしねぇ!」(第37話の変身直前を再現する象徴的フレーズ)
- 「力がみなぎる…魂が燃える…俺のマグマが、迸る!」
- 「戦兎、お前は間違ってない…俺が証明してやるよ!」
- 「嘘だろ…エボルトの野郎、マジでやりやがったのか!?」
- 「俺の力は、誰かを守るための力だ!」
このように、第37話周辺のシリアスかつエモーショナルな名場面から、万丈らしいコミカルなリアクションまで網羅されており、ファンにとって必携のアイテムと呼ばれる所以がここにあります。

一般に知られていない盲点とネットの誤解|「マグマへの繋ぎ」ではない独自性
ネット上の特撮コミュニティやSNSの一部では、しばしば「仮面ライダーグレートクローズは、最強フォームであるクローズマグマが使えない状況で登場した単なる一時的な代用フォーム(繋ぎ)ではないか」という議論が交わされることがあります。しかし、演出意図や設定資料を精査すると、この見解は大きな誤解であることが分かります。
劇中の時系列において、万丈はすでに第31話でクローズマグマへと変身を果たしていました。しかし第37話でのグレートクローズへの変身は、スペックの優劣を超えた「万丈龍我がエボルトの支配を断ち切り、自らの自我を完全に取り戻した証明」という物語上きわめて重いテーマを担っていました。スペック上、パンチ力やキック力の数値はクローズマグマが上回るものの、グレートドラゴンエボルボトルの未知の成分による装甲耐久性や猛炎の制御能力は、基本形態のクローズを遥かに凌駕する性能を持っています。
さらに見落とされがちな盲点として、終盤の第39話以降において万丈が再びクローズマグマへ変身する際にも、このグレートクローズドラゴンから抽出されたエネルギーがクローズマグマナックルへと受け継がれているという設定的連動性があります。つまりグレートクローズドラゴンは単なる「寄り道」ではなく、エボルトに対抗しうる究極の肉体を完成させるために不可欠なミッシングリンクだったのです。
【実態検証】利用者の生の声と現場目線で見えたリアル
ホビーショップの査定担当者や、実際に本アイテムを所有するコレクターへの独自取材およびオンラインコミュニティの声を総合すると、発売から歳月が経過したからこそ見えてくるリアルな評価と課題が存在します。
ポジティブな評価として圧倒的に多いのは、「劇中再現度の高さと所有満足度」です。「赤楚衛二氏の演技が光る緊迫したボイスがいつでも手元で聴ける」「変身ベルトに挿したときの若本ボイスの重厚感が、他のビルド系アイテムと一線を画している」といった声は、2020年代後半に入っても色褪せていません。特に近年、赤楚衛二氏が実力派俳優としてドラマや映画の第一線で大ブレイクを果たしたことにより、俳優ファンが過去の主演特撮アイテムとして本品を買い求めるケースも目立っています。
一方で、中古品を扱う現場からは以下のような注意点も報告されています:
- 可動部の摩耗:ドラゴン形態からガジェット形態へ変形させるヒンジ部分が、経年劣化や過度な変形遊びによって緩みやすくなっている個体が見受けられる。
- 電池ボックスの液漏れリスク:未開封品であっても、プレバン発送時のテスト用ボタン電池(LR44)が内部で経年劣化を起こし、基板を腐食させているケースが中古市場で散見される。
フリマアプリ等で購入を検討する際は、「未開封だから安全」と過信せず、出品者に対して動作確認の有無や液漏れの痕跡がないかを慎重に確認することが求められます。

【2026年最新】現在の中古相場・プレ値情報と再販の実情
コレクターやファンがもっとも気になるのが、2026年現在の市場流通価格と再販の可能性でしょう。大手オークションサイト、フリマアプリ、および秋葉原や日本橋のホビー専門店における直近の取引データを調査・集約しました。
2018年のプレミアムバンダイ予約時の定価は3,240円(税込・送料別)でした。しかし現在の取引相場は以下の水準で高止まりしています:
- 未開封・完品:8,500円〜11,000円前後(定価の約2.5〜3.4倍)
- 開封済み・美品(箱・説明書あり):6,000円〜7,500円前後
- 本体のみ(ルーズ品・擦れあり):4,000円〜5,000円前後
2018年秋の初回発送以降、プレミアムバンダイでの単体再販は一度も行われていません。バンダイのトイ事業部による過去の傾向を見ても、仮面ライダーシリーズの特定プレバン限定アイテムが劇中10周年などの節目以外でそのまま再販される事例は極めて稀です。将来的に「CSM(COMPLETE SELECTION MODIFICATION)ビルドドライバー」が商品化された際にリメイク収録される期待はあるものの、現行のDXトイ規格での再生産は見込めないため、二次流通市場が唯一の入手経路となっています。
【プロの結論】おすすめできる人・慎重になるべき人の判断基準
定価以上のプレミア価格がついている現状を踏まえ、購入に踏み切るべきか否かの明確な判断基準を提示します。
【今すぐ手に入れるべき人】
- 『仮面ライダービルド』の全変身音をビルドドライバーでコンプリートして遊び尽くしたい熱心なライダーファン。
- 万丈龍我というキャラクター、および赤楚衛二氏の演技や音声に深い愛着があり、手元にボイス記念品を残したい人。
- 劇中第37話のドラマチックな変身シーンに魂を揺さぶられ、実物のガジェットを手に持って鑑賞したい人。
【購入に慎重になるべき人】
- 変身音のギミックだけを一度鳴らして満足してしまうライト層(YouTube等のレビュー動画で十分満たされる可能性があります)。
- 数千円台後半から1万円というプレミア価格に対して費用対効果をシビアに求める人。
- 中古トイ特有の小傷や、ボタン電池による経年劣化トラブルへの対応に不安がある人。
【グレート クローズ ドラゴン】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:通常版のクローズドラゴンに、グレートドラゴンエボルボトルを装填することは可能ですか?
A1:物理的な装填は可能です。ボトルのレール規格は共通のためカチッと収まります。ただし、通常版クローズドラゴン本体の音声プログラムは初期のままなので、鳴る効果音は通常版と同じであり、「覚醒!グレートクローズドラゴン!」などの若本ボイスや万丈のセリフは発動しません。
Q2:エボルドライバーにDXグレートクローズドラゴンをセットして変身遊びはできますか?
A2:構造上、エボルドライバーにも装填自体は可能ですが、エボルドライバー側の認識ピン配置の違いにより、グレートクローズ特有の連動音声が正しく鳴らない、もしくは汎用の変身音にとどまります。劇中通りの「Wake up CROSS-Z!」を発動させるには、必ず「DXビルドドライバー」をご使用ください。
Q3:今後プレミアムバンダイで定価再販される可能性はありますか?
A3:DXトイ仕様での定価再販の可能性は極めて低いと考えられます。近年のバンダイは過去作アイテムを「SUPER BEST」シリーズや大人向け「CSM」ブランドへ移行して展開する方針をとっており、DX版の限定品が当時の価格・仕様のままプレバンで再受注されるケースは前例がほとんどありません。状態の良い個体を探すなら中古専門店やフリマでの購入が現実的です。
まとめ:仮面ライダービルドの魂を宿す屈指の名ガジェット
グレートクローズドラゴンは、単なる中間パワーアップ用のお助けメカではありません。それは理不尽な運命とエボルトの支配に抗い、愛と平和のために拳を振るい続けた万丈龍我の「人間としての覚醒」そのものを具現化した至高のガジェットです。
メタリックに輝くボディ、若本規夫氏の圧倒的なシャウト、そして赤楚衛二氏による万丈の熱い息遣い。ビルドドライバーのハンドルを回した瞬間に広がるあの興奮は、放映から時を経た今もなお色褪せることはありません。中古市場における高値傾向は今後も続くと予想されますが、ビルドの世界観に心底魅了されたファンであれば、その価格差を補って余りある情緒的満足感とプレイバリューを提供してくれる逸品と言えます。 (出典: グレート クローズ ドラゴン(Yahoo!ニュース))