キングオブコント2020優勝の真相!ジャルジャル悲願達成の全記録
コント日本一を決める最高峰の舞台『キングオブコント2020』(第13回)は、お笑い史に深く刻まれる歴史的な一夜となりました。結成17年目、幾度となく優勝候補に挙げられながらも無冠の実力派として走り続けてきたジャルジャルが、通算4度目の決勝進出にして悲願の初優勝を達成しました。
新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、無観客や入場制限など異例の環境下で開催された2020年大会。閉塞感が漂っていたエンタメ界を吹き飛ばすかのように繰り広げられた熱戦は、現在もなおファンの間で語り草となっています。圧倒的な爆発力を見せたファーストステージのネタ「野次ワクチン」から、準優勝のニューヨーク、3位の空気階段ら強敵との激闘の全貌、審査員採点の深層まで徹底解説します。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 要点1:ジャルジャルが合計得点941点を叩き出し、結成17年目にして悲願の13代目キングに戴冠。
- 要点2:1stステージ「野次ワクチン」で477点の歴代屈指のハイスコアを記録し、松本人志ら審査員を唸らせた。
- 要点3:ニューヨークの準優勝、空気階段の躍進など、現在のお笑いシーンを牽引するスターたちの原点となった伝説の大会。
【激闘の舞台裏】ジャルジャルがキングオブコント2020で初優勝を掴んだ歴史的瞬間
2020年9月26日、TBS系列で生放送された『キングオブコント2020』。エントリー総数1,707組の頂点に立ったのは、後藤淳平と福徳秀介によるコンビ・ジャルジャルでした。優勝が決まった瞬間、2人が見せた安堵と歓喜が入り混じった表情は、全国のお笑いファンの胸を熱く揺さぶりました。
ジャルジャルといえば、デビュー初期から独自のシュールな世界観とずば抜けたコント構成力で頭角を現し、『M-1グランプリ』でも4度ファイナリストとなるなど、実力は誰もが認めるトップランナーでした。しかし、賞レースの頂点にはあと一歩届かず、コントの最高峰であるキングオブコントでも2010年、2015年(3位)、2019年(3位)と悔し涙を呑み続けてきました。
ラストイヤー制度のないキングオブコントにおいて、芸歴17年目というベテランの域に達しながらも挑戦を止めなかった彼ら。報道各社の取材に対し、福徳は「やっと胸を張ってコント師と名乗れる」と語り、後藤は「諦めずに挑戦し続けて本当によかった」と万感の思いを吐露しました。長年背負い続けたプレッシャーを跳ね返し、名実ともに「コント日本一」の称号を勝ち取った瞬間でした。

【得点・順位一覧】審査員の採点とファイナルステージの完全データ比較
キングオブコント2020の決勝戦は、ダウンタウン・松本人志、さまぁ〜ず(大竹一樹・三村マサカズ)、バナナマン(設楽統・日村勇紀)の5名が審査員を務め、各100点満点・合計500点満点で競われました。ファーストステージ上位3組のみがファイナルステージへ進出するサバイバル形式です。
以下は、公式発表データに基づき、決勝進出10組のネタ順、得点、順位をまとめた完全比較表です。
| 順位・コンビ名 | ネタ順 | 1stステージ得点 | ファイナル得点 / 合計 | 披露したネタ・評価の要点 |
|---|---|---|---|---|
| 優勝:ジャルジャル | 6番手 | 477点(1位通過) | 464点 / 総合941点 | 1本目「野次ワクチン」、2本目「空き巣」。圧倒的な爆笑と完成度。 |
| 2位:ニューヨーク | 9番手 | 468点(2位通過) | 456点 / 総合924点 | 1本目「結婚式の余興」、2本目「ヤクザとダンス」。毒とリアリティの融合。 |
| 3位:空気階段 | 5番手 | 458点(3位通過) | 463点 / 総合921点 | 1本目「霊媒師」、2本目「定時制高校」。キャラクターの哀愁と爆発力。 |
| 4位:ザ・マミィ | 7番手 | 456点 | - | 「呼び出し」。人間味あふれる独特のシチュエーションで高評価。 |
| 5位:ニッポンの社長 | 3番手 | 454点 | - | 「ケンタウロス」。シュールかつ強烈なインパクトを残し話題沸騰。 |
| 6位:ジャングルポケット | 10番手 | 452点 | - | 「取り調べ」。圧倒的な熱量と演技力で会場を支配。 |
| 7位:ロングコートダディ | 4番手 | 446点 | - | 「段ボール」。巧みな設定と独特のテンポで存在感を示す。 |
| 8位タイ:滝音 | 1番手 | 445点 | - | 「大人のビデオ」。トップバッターとしてワードセンスを発揮。 |
| 8位タイ:GAG | 2番手 | 445点 | - | 「中島」。練り込まれたトリオ漫才コントで安定した笑いを獲得。 |
| 10位:うるとらブギーズ | 8番手 | 440点 | - | 「陶芸家」。前年準優勝の意地を見せるも得点が伸び悩む。 |
ファーストステージでは、中盤の6番手に登場したジャルジャルが477点という驚異的なハイスコアをマーク。松本人志が96点、バナナマン設楽が96点を投じるなど、審査員全員が94点以上をつける圧巻の独走劇となりました。
【決定打となったネタ解説】1本目「野次ワクチン」と2本目「空き巣」が起こした奇跡
ジャルジャルが結成17年目にして掴んだ勝因は、持ち味である「ナンセンス・シュール」を極限までブラッシュアップしつつ、初見の観客や審査員をも巻き込む圧倒的な大衆性とスピード感を両立させた点にあります。
1stステージ:衝撃の展開「野次と本音(野次ワクチン)」
1本目に披露されたネタ「野次と本音」は、企業の重要な記者会見を舞台に繰り広げられます。後藤演じる司会者が登壇する中、福徳演じる記者が客席から激しい野次を飛ばし続けるという導入から始まります。
単なるクレーマーかと思いきや、実は後藤があらかじめ「記者会見の緊張をほぐすための野次」を依頼していたという逆転の構図が明かされます。「本音で喋れるようにあえて野次を打つ」という、いわば“野次のワクチン接種”のような奇想天外な設定。言葉のラリーと反復の中で加速していくグルーヴ感に、スタジオは割れんばかりの爆笑に包まれました。
ファイナルステージ:計算され尽くしたキャラクター劇「空き巣する奴」
最終決戦で披露したのは、福徳演じる空き巣が忍び込んだ部屋で、後藤演じる住人と鉢合わせるコントです。絶体絶命の状況でありながら、なぜか空き巣側がタンバリンを手に妙なリズムとテンポで翻弄し、住人を巻き込んでいく異色のストーリーでした。
緊張感あるシチュエーションの中に散りばめられた絶妙な「間」と、一度聴いたら頭から離れないリフレイン。審査員の松本人志は「ジャルジャルらしいバカバカしさを残しながら、誰もが笑えるコントに昇華されている」と高く評価しました。2本合計で941点を獲得し、2位のニューヨークに17点差をつける完全勝利を飾りました。

ニューヨークの準優勝と空気階段の躍進|2020年大会がもたらしたお笑い界の地殻変動
2020年大会の大きな見どころは、王者ジャルジャルを猛追した2組の存在でした。準優勝を果たしたニューヨークと、3位に食い込んだ空気階段の躍進は、その後の賞レースおよびお笑い界の勢力図を大きく塗り替えるきっかけとなりました。
準優勝・ニューヨーク:毒とリアリティで魅せた「ダークホースの覚醒」
前年の『M-1グランプリ2019』で最下位に沈み、悔しさを味わったニューヨーク。しかしこの夜、彼らは見事なリベンジを果たしました。1本目の「結婚式の余興」では、嶋佐の哀愁漂う怪演と屋敷の切れ味鋭いツッコミが炸裂し、468点でファーストステージ2位に浮上。
ファイナルステージの「ヤクザとダンス」でも独自のダークユーモアを遺憾なく発揮し、合計924点を獲得。準優勝という結果を残したことで、一躍バラエティ番組やメディアの最前線へと駆け上がっていきました。
3位・空気階段:翌年の完全制覇へと繋がる「強烈なインパクト」
当時、若手屈指のコント職人としてカルト的人気を集めていた空気階段は、1本目に「霊媒師」、2本目に「定時制高校」を披露。鈴木もぐらの圧倒的な怪異的キャラクターと、水川かたまりの緻密な世界観構築が見事にハマり、ファイナルステージ単独では463点(ジャルジャルの464点に次ぐ2位)の高得点を叩き出しました。
この2020年の悔しい3位という経験がバネとなり、彼らは翌年の『キングオブコント2021』で大会史上最高得点(当時)を叩き出して王座に就くことになります。
【深層分析】なぜジャルジャルは勝てたのか?コントの構造変革とコロナ禍の心理学
長年「コント界の天才」と称されながらも賞レースの頂点に届かなかったジャルジャルが、なぜ2020年に圧勝できたのか。その背景には、長年にわたるストイックなネタ作りと、時代の空気感をとらえた構造的シフトが存在します。
1. 毎日コント投稿(YouTube)が生んだ「圧倒的な筋肉」
ジャルジャルは2018年より、公式YouTubeチャンネルにて毎日1本新作コントを投稿する前人未到のプロジェクトを開始しました。年間365本以上、累計8,000本を超えるコントのアイデアを実体化し続けたことで、以下のような進化を遂げました:
- アイデアの淘汰と純度向上:日常の些細な違和感を瞬時にコントへと変換するスピード感の獲得。
- 演技のリアリティ:奇抜な設定であっても、登場人物の感情や呼吸を自然に見せる身体性の向上。
- 観客の受容性の拡大:YouTubeを通じて「ジャルジャルの文脈」が幅広い世代に浸透したこと。
2. 「シュールからの脱却」ではなく「シュールの解像度向上」
初期のジャルジャルのコントは、不条理やルール遊びが前面に出るあまり、時に「玄人好み」「審査員を選ぶ」と評されることがありました。しかし2020年の決勝ネタは、設定自体は極めてシュールでありながら、「何に笑えばいいのか」という着眼点が観客にストレスなく伝わるように設計されていました。
心理学における「認知的葛藤の解消(カタルシス)」がスムーズに働くよう、伏線や前振りのテンポがミリ単位で調整されていたのです。コロナ禍特有の重苦しい空気を一瞬で吹き飛ばす圧倒的な熱量が、審査員と視聴者の心を完全に掴みました。
キングオブコント歴代王者一覧とネットの評判・見逃し配信情報
歴代のキングオブコント王者の系譜を振り返ると、ジャルジャルの優勝がいかに重要な結節点であったかが分かります。
キングオブコント 歴代王者一覧
- 第1回(2008年):東京03 / バッファロー吾郎(※初代王者)
- 第2回(2009年):東京03
- 第3回(2010年):キングオブコメディ
- 第4回(2011年):ロバート
- 第5回(2012年):バイきんぐ
- 第6回(2013年):かもめんたる
- 第7回(2014年):シソンヌ
- 第8回(2015年):コロコロチキチキペッパーズ
- 第9回(2016年):ライス
- 第10回(2017年):かまいたち
- 第11回(2018年):ハナコ
- 第12回(2019年):どぶろっく
- 第13回(2020年):ジャルジャル
- 第14回(2021年):空気階段
- 第15回(2022年):ビスケットブラザーズ
- 第16回(2023年):サルゴリラ
- 第17回(2024年):ラブレターズ
当時のネットの反応と評判
生放送中からTwitter(現X)では「ジャルジャル」「野次ワクチン」「点数高すぎ」などの関連ワードがトレンドを独占。「17年間ブレずにやり続けた男たちの涙に感動した」「1本目の野次の発想が天才すぎる」「文句なしの完全優勝」など、ファンのみならず同業者からも絶賛の声が相次ぎました。
見逃し配信・公式アーカイブ動画の視聴方法
『キングオブコント2020』の激闘をフルで振り返りたい場合、動画配信サービスU-NEXT(Paraviコーナー)などで過去大会のアーカイブが配信されています。ジャルジャル公式YouTubeチャンネルでも関連するコントや優勝記念動画が多数公開されているため、あわせてチェックすることをおすすめします。
【キングオブコント 2020 優勝】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:キングオブコント2020の優勝者と最終合計得点は?
A1:優勝者はジャルジャルです。1stステージ477点、ファイナルステージ464点、総合得点941点を獲得して第13代目キングに輝きました。
Q2:ジャルジャルが披露した1本目と2本目のコントのネタ名は?
A2:1本目は記者会見を舞台にした「野次と本音(通称:野次ワクチン)」、ファイナルステージの2本目は泥棒と住人の奇妙なやり取りを描いた「空き巣する奴(タンバリン)」です。
Q3:2020年大会の準優勝と3位はどのコンビでしたか?
A3:準優勝は総合924点を獲得したニューヨーク、3位は総合921点を獲得した空気階段でした。
Q4:松本人志さんのジャルジャルに対する評価・採点は?
A4:松本人志さんは1stステージで96点という高得点をつけ、「ジャルジャル独自の世界観を保ちながら、誰もが笑えるコントとして完成されていた」と絶賛しました。
まとめ:ジャルジャルの優勝が切り拓いた新時代のコントシーン
『キングオブコント2020』におけるジャルジャルの優勝は、単なる一過性の賞レースの勝敗にとどまらず、「継続は力なり」という芸人魂の勝利を証明した歴史的転換点でした。
YouTubeというデジタルプラットフォームを活用しながら自らのコントを極限まで研ぎ澄まし、伝統ある生放送の賞レースで満点に近い評価を勝ち取った彼らの軌跡は、次世代の若手芸人たちに計り知れない希望と指針を与えました。激闘から年月が経過した現在でも、2020年大会の熱気と完成度は色褪せることなく、日本のお笑い史に燦然と輝き続けています。 (出典: キングオブコント 2020 優勝(Yahoo!ニュース))